路地の防災まちづくり

コミュニティ防災とまち並み形成による路地文化再生のまちづくり

平成21年6月7日開催シンポジウム資料

 

谷中の良さを活かす防災まちづくり

平成21年7月27日谷中まちづくりシンポジウム講演資料
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◎台東区谷中三崎町会(野池幸三会長)で5月1日に木造住宅密集地区の初期消火に有効な「街かど消火栓」がモデル設置されました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA■都内有数の木造住宅密集地区として知られる谷中地区の中心地で谷中地区連合町会や谷中地区まちづくり協議会会長の野池幸三会長のお膝元である三崎町会に当NPO法人が推薦する初期消火装置の「街かど消火栓」(中央理化工業)が路地の一角にモデル事業として設置されました。

昨今の東京都の直下型地震の震度の見直しによる災害影響が拡大する予測などすぐにでも対応しなければならない時だけに、道路幅員平均約2メートルの狭隘道路が網の目のような災害危険度の高い地区での野池会長の判断のスピードには目を見張ります。

この「街かど消火栓」は当NPOが中央理化工業に要望して可動式にしたことで、ワンタッチで取り付けられる水道栓が配備されれば半径50~100メートルのエリアの財産といのちを守る大切な初期消火が、1基で誰でもいつでも使用できるようになりました。

「可動式街かど消火栓」のモデル設置事業は、設置費用が付属品を入れて約25万円の設置費用に町会等の設置者が6分の1の約4万円の負担で設置できます。

残額の6分の5の費用負担は、設置場所がモデル事業として適正化を調査して当NPO法人まちづくり推進機構が支援するものです。

これによって、緊急の災害時の初期消火を可能にして”みんなの財産といのちを守る初期消火運動”を推進していきたいと思います。

早速、野池会長を先頭に町会の有志で訓練を行いました。

 

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木密地区の初期消火に有効な”街かど消火栓”を展示、訓練も実施!

浅草2丁目の浅草寺西側一帯の木密地区の中心「浅草西参道商店街」の中央に空き店舗を活用して地域防災力を向上させるため「西参道防災プラザ」を平成24年2月1日に開設し運営しています。

その「西参道防災プラザ」では、台東区の災害対策課や東京消防庁にもご協力いただき防災を啓発する資料やDVD映像などと防災グッズの展示や周辺商店街の商店主や地域、住民を対象に防災セミナーを開催しています。

昨年の3.11東日本大震災以降、防災への関心は高まりつつあるもの、家庭や企業、地域で具体的な準備はまだまだです。正確な防災情報の提供によって自助の備えができるようになることで地域防災力を高めようと取り組んでおります。

その防災グッズ展示の中の1つに初期消火に有効な一般家庭等の水道栓からの引水で、特殊ノズルを使って有効に水道水で消火する「街かど消火栓」(中央理化工業)を展示し、各地の消防団などの見学者に関心が持たれています。
この「街かど消火栓」を木密地区への初期消火装置として普及できればと、平成24年度に、台東区谷中地区に配備できるキッカケがつくれるよう2基の導入を支援する計画です。

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(空き店舗を活用した「西参道防災プラザ」)

 

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(「街かど消火栓」で初期消火の訓練)

木造建築文化と防災まちづくり

昨今の無差別殺戮事件などが続く非人道的・非平和的な行為の姿が見られる現代社会は、人間としても日本人としても、人生観や生活観に日本の風土が培ってきた道徳的な機軸が失われてきていると痛感しています。

伝統的な風土に培われてきた世界に誇れる特有の日本文化が、現代の教育や暮らしの中でないがしろにされてきたからではないでしょうか。

精神文化を柱とするすべての伝統的日本文化の姿は、今、本来の修養の場や体験の場が失われつつある中で、さらに衰退の道を歩んでいます。

この日本文化の修練や体験や日常の暮らしの場が、今までは日本建築の環境の中からつくられてきました。

核家族化が進み、単身化が助長されてきた中で、コンクリートマンションが受け入れられ、街の中で雨後の筍のように建ち、昨今ではマンションの高さがステイタスとなり、さらに高層化が進み、隣人も誰か分からないままの地域生活が日本を覆い尽くそうとしています。

人々が暮らす住まいの姿や形は、生活様式や生活行動とそこで育てられた子供たちの人生観や生活観に大きな影響を与えます。

今ここで、コンクリートマンションや2×4工法の建て替えが主流に進められているまちづくりに歯止めをかけて、日本文化が宿り、すばらしい美意識を表現でき、大切な日本人資質が育まれる建物を日本の伝統的な木造建築に求める時ではないでしょうか。

命やものや季節や歴史や人との関わりを大切にする心を取り戻し、日本文化の修練を通じて、日本の大切なものが次世代に引き継げるよう伝統的な木造建築文化を復興する時です。

かつては伝統的な日本の木造建築を代表する神社仏閣も、温泉旅館も鉄道駅舎も学校も、皆コンクリートビルとなり、全国どこへ行っても金太郎飴のような同じ建物ばかりです。

地域に培われてきた風土がつくりあげる建物の姿の地域文化が失われています。木造だからできた伝統美の業が消えています。

伝統的な木造建築文化を振興することは、木造建築に暮らしたり、関わる人々だけに日本人の心を取り戻すだけでなく、多くの建築に関わる世界に誇るべき伝統的な技法や技能を次世代に継承していくことを確かなものにしていきます。

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※町家再生と伝統的木造建築の事例

只今、更新中です。

名 称 所 在 地 活用テーマ 従前の形態等
大津・魚忠 滋賀県大津市京町 懐石料理 呉服商町家
ザガーデンオリエンタル京都 京都府京都市東山区 ウエディング、レストラン、バー 竹内栖風の邸宅「東山艸堂」
宿 あずきや 京都府京都市左京区 宿 住まい
ガスパールザンザン 京都府京都市中京区 フレンチ 不動産証券化事業1号、
ぎゃらりい和こころ ギャラリー「昌の蔵」 京都府京都市上京区 ギャラリー お茶屋
陶工房「器土合爍」 京都府京都市中京区 ギャラリー工房 蕎麦屋
くるま座(さんが俥座) 奈良県奈良市薬師堂町 ミニコンサート 住まい
TEN TEN CAFE 奈良県奈良市脇戸町 カフェ、ギャラリー 住まい

 

路地文化再生と木造住宅密集地域の整備について

防災上最も危険な木造住宅密集地域の整備は、国土交通省や地方自治体を中心に取り組んでいますが、遅々として進んでいる姿が見えてきていません。

狭隘な路地にある建物の接道を4メートルに拡幅して建物を建替えさせる方法や、地区整備を推進するための地区計画を導入する方法などの今の主流の消防車や救急車を通して来るのを待つ防災まちづくりでは、残念ながら今そこに生活をしている人々の心と行動を変えることはなかなかできていないようです。

このままでは、災害時に甚大な被害をもたらすのは目に見えています。

中越地震や能登半島地震、東北の内陸地震など多発している地震被災地の被災直後の映像は、木造家屋の倒壊している姿がよく映ります。

あたかも木造建築が地震に弱いというような印象がぬぐい切れなくなってきています。

果たして、コンクリートの建築が強いのでしょうか。阪神淡路大震災では都市直下型となって市役所やデパートなど多くの鉄筋コンクリート造りが倒壊したり、亀裂が入り取り壊さざるをえなくなりました。鉄筋コンクリート造りも地震には決して強くなかったのでした。

木造住宅が地震に弱いのは、少子高齢化や核家族化の社会で木造住宅に残されているのはお年寄り世帯だけだからです。子ども達が離れた家は年寄り達だけの暮らしとなり、リフォームなどの改築にも手を出さずに木造建物の老朽化に拍車をかけているのです。

本来は、子ども達が一緒に住んでいるならば、リフォームやリニューアルが施されて、老朽化に歯止めをかけられるだけでなく、快適な生活空間への改造も容易なはずなのですが…。

お年寄りだけが暮らす家になった結果、防災への耐震補強なども多くが進められていなかったのでした。

 

 

道幅2メートルにも満たない路地(台東区谷中)

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21世紀の時代は、かつての高度経済成長社会におけるスクラップ&ビルドという概念から、地球環境への配慮にも心がけてリフォームやリニューアル、リユースやリサイクルの時代に入ってきているのではないでしょうか。

特に、狭隘な路地に並ぶ木造住宅が現況の中で敷地面積を削らず建替えても、今まで通りの家族が暮らせたり、町並み景観が不揃いにならないよう新しい防災対策として地域ぐるみで消火栓ホース設備の配置などの取り組みが注目されます。

今までの消防車が来るのを待てるよう路地を4メートルに広げずに、自分たちの命と財産は自分たちで守れるよう女性やお年寄りでも扱える消火設備を配備することで、木造住宅の建替えや路地や生業文化を守っていこうとするものです。

日本を代表する繁華街銀座や新宿や渋谷、大阪のミナミも路地文化が息づき地域の活力が生まれています。

 

※路地再生のまち並み景観まちづくりの事例

只今、更新中です。

 

地  区 名 所 在 地 活 動 組 織 活動テーマ
神楽坂 東京都新宿区
谷中 東京都台東区
向島・京島 東京都墨田区
十条 東京都北区
飯田 長野県飯田市
諏訪 長野県諏訪市
大浜 愛知県碧南市
祇園南 京都府京都市東山区
空堀 大阪府大阪市中央区
法善寺横町 大阪府大阪市中央区
尾道 広島県尾道市
臼杵 大分県臼杵市

 


公開日:




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