温泉街まちづくり活性化

img_0 日本の温泉の歴史は古く、古代僧侶の沐浴などから心身への効能を確認し、天皇や貴族の利用に始まりました。

 

その中でも、日本3古湯と呼ばれているところは、「牟婁の湯」といわれた和歌山県の白浜温泉、「伊予の湯」といわれた愛媛県の道後温泉と兵庫県有馬温泉の「有馬の湯」です。

 

やがて中世には、武士などが体を休めたり、傷を癒したりする場として広がり、山間地が領地だった甲斐の武田信玄の隠し湯は有名です。

江戸時代には、将軍家が熱海などから取り寄せ運ばせたことから庶民の目に留まり、療養を目的とした湯治から、一時の休養や湯女などを置く享楽の場へと変貌を遂げていきます。

戦後の経済成長と共に企業や団体の娯楽レクリエーションの場として大量宿泊客の受け入れが余儀なくされ、金融機関の投資の煽りもあって、旅館から大型温泉ホテル化しましたが、長期の経済低迷に入り、衰退の一途を辿ってきました。

最近では、ディスカバージャパンのキャッチコピーの宣伝が行き届き高齢者カップルをはじめ、スパやマッサージなどヒーリングコースを取り入れて若い女性のグループの囲い込みが行われています。

特に、秋田の乳頭温泉や大分の湯布院温泉、熊本の黒川温泉など露天風呂のある秘境ブームから、ビル化した温泉ホテルのベランダにプライベートを重視した個室の露天風呂を設える工夫や、地産地消の自然食で健康的な特徴を持たせた郷土料理なども多く取り入れられています。

他方では温泉旅館ホテルの経営破たんも多く、会員制を売りにした経営スタイルの企業が各地の旅館ホテルを買収したり、経営動向は激しく、まちづくりという温泉街の姿をつくる重要な課題を残された温泉街にかかわる人々が担わなければなりません。

温泉文化をテーマに温泉街再生のまちづくりに取り組む温泉街は、全国約2700箇所の中では決して多くありません。

温泉のことなら「日本温泉協会」http://www.spa.or.jp/

 

 

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再生に取り組む飯坂温泉

 

 

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高い人気がある草津温泉

 

 

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特異な地形の伊香保温泉の階段

 

温泉街再生のまちづくりに取り組む温泉街

※整備の進捗状況 A-進んでいる B-やや進んでいる C-あまり進んでいない

温泉街名 所  在  地 地域開発のまちづくりテーマ等 進捗状況
温根湯温泉 北海道北見市 自然とふれあい心温まる湯の里 C
飯坂温泉 福島県福島市 もてなしとくつろぎの里 B
塩原温泉 栃木県塩原町 感じる温泉街 C
鬼怒川温泉 栃木県日光市 賑わいと風情の再生 C
伊香保温泉 群馬県渋川市
熱海温泉 静岡県熱海市 安・近・短戦略・温泉街ソサイティ計画 B
稲取温泉 静岡県東伊豆町
舘山寺温泉 静岡県浜松市
宇奈月温泉 富山県黒部市
和倉温泉 石川県七尾市
城崎温泉 兵庫県豊岡市
三朝温泉 鳥取県三朝町
由布院温泉 大分県湯布院町
玉名温泉 熊本県玉名市 花と川の回遊散策 C
黒川温泉 熊本県小国町

 



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